noteの切れ端

思いついたときに書き留める感じ。

小5を使ってプログラミング・ロボット教室に行ってみた(1)

渋谷にあるパソコン教室さんの「子供向けプログラミングとロボット制作の体験教室やりますよ!」という告知を受けまして。個人的にとても興味があったので小5の息子にちょっとお願いして体験教室に潜入してまいりました。
報酬として原宿で1000円のわたあめを買わされました・・・。最近のはすごいのね。

LITALICO という会社

最近めっちゃ増えてる「子供向けプログラミング教室」なのですが、軽く説明を聞いたところプログラミング教室を開設する会社には種類があって、カルチャーセンターや学習塾的なところが新規講座として開設するケース、パソコン会社が新規事業として開設するケースが特に多いそうな。

で、このLITALICOという会社の場合は「発達障害の子供のための支援塾」「障がい者就職支援スクール」などのちょっと特殊な学習塾を行っている会社が新規事業として児童向けパソコンスクールを立ち上げた形になるそうな。

スタッフは元エンジニアだったり、元教育指導員だったりと前職がかなり多岐にわたるそうなのですが、OJTやPC技術研修の他に「子供の心に響く声掛けの仕方」などの教育研修を頻繁に行い、子供が作業に興味を持つための工夫を常に研究されているとのこと。親としてはありがたい限りですね。

使用するツール

LITALICOでは「スクラッチ」「レゴWeDo」「レゴEV3」「Tinkercad」を利用して作業を進めていくので基本ソフトはスクールで貸し出しを行っていますが、自宅で購入して復習や制作物の改造・改良を自由に行える形式になっています。※Wedoなど一部購入の必要なパーツもあります。
「宿題」という形で作業を持ち帰らせることはないので、自宅で好きなことを好きなだけやってみてほしいとのことでした。※もちろん、スクールだけでの作業を楽しみにしてくれるのもうれしい

授業ではなく作業?

LITALICOのプログラミング教室では各々がiPadでテキストを見ながらiMacで工程を進めていき、わからないところがあればスタッフに相談し、またスタッフが適宜様子を見て声掛けを行い、アドバイスを行うという個人授業形式なので「授業」というよりも「作業」に近いな、と個人的に感じたので「作業」という呼び方をさせていただきました。

プログラミングは項目によって理解までの個人差が非常に大きいものだと私自身痛感しているものはあるのでよその子の理解を待ってよーいドンを繰り返すよりも「自分のペースで最後まで作り上げていきたい」というタイプには非常にあっていると思います。図画工作ってこんな感じですよね。

ロボットクリエイトも一緒の教室で行っていましたが、自分の好きなロボットのテキストをそれぞれが持って、ブロックの山から指定のパーツを探し出して組み立てていくさまはまるで宝探し。みんな違うテキストを持っているのに協力しあってそれぞれのロボットの形を作成していました。
完全に自分のペースなのに協調性も育めるという、面白い光景がそこにありました。
最後にiPadでロボットの動きを追加して完成。
1回の授業で作り終えることができるので達成感が大きいです。

プログラミングの授業で得るものとは

ここからちょっとLITALICOと関係ない話になるんですが。
プログラミングの授業が必修になりますといわれて何を学ぶのかイマイチわかってない人がプログラマーにもすごく多いと感じるんです。

プログラミングの授業を受けたらC++ができるとか、いや今ならPythonだとか、日本人ならRubyだろとか、そんな話をする大人が本気でいる。まだ日本語すら怪しい子供たちに一足飛びでそんなものを覚えさせたら英語の授業も大変なことになりそう。
※影響ない子も多いということもわかりますが、色々な子がいるので。

プログラミングの授業で得るものは「作業を順序だてて効率的に行うためのものの考え方」です。

 以前、フローチャート図による料理レシピが「わかりやすい!」と評判になった時期がありました。

応用自在な調理の基礎 日本料理篇―フローチャートによる系統的実習書

応用自在な調理の基礎 日本料理篇―フローチャートによる系統的実習書

 

 このフローチャートの書き方が一番大事なんじゃないかなー?と個人的には考えています。

だからオブジェクトごとに命令をわかりやすく指定できるスクラッチが使われるんですね~。(実際にスクラッチを使ったことがある人ならわかってもらえるはず・・・)
たぶん、スクラッチしかやったことのない人がプログラマー経験者として採用されることはないと思いますが、スクラッチを理解すればJavaなんかは扱えるようになるまですごく早いんじゃないかと思います※スクラッチは完全オブジェクト指向なので・・・

変数、連想配列、if文、for文、while文などなどを頭で理解してから作業をしようとするとだいたいは失敗します。
実際に組み込んでからどうしてこれが失敗で、こうすると成功するといったことを体感していったほうが確実に身についていくのでLITALICOのような「写経」から改造・発展するプログラミングを行っていく方式が「合っている」子がとても多いという意見には賛成です。

そして、フローチャートが書けると様々な業務や事務、家事に至るまで作業を見える化して効率化することができるようになります。
プログラマを要請するためにプログラミングを勉強するのではなくて、生活の効率化を行うために学ぶということでもあるのです。

LITALICOの体験教室

今回は「体験会をやりまーす」と声をかけていただいたので体験の人たちだけで集まって授業を受けてきたのですが、もともとLITALICOさんは通常授業に「体験生の受け入れ枠」というものを設けていていつでも自由に体験教室を受けれるようになっているのだそうです(^^;

今回は初めてさんしかいなかったのですが、普段の体験だと生徒全員のレベルがそれぞれ違っているので「こういうことができるようになるのだな」という目安も得ることができるそうで。

場所は北は赤羽、南は川崎と東京・神奈川あたりに教室展開を行っているので小さいお子さんがいる人は一度遊びに行ってみるとよいと思います!

 


オーダーメイド型子ども向けプログラミング・ロボット教室【LITALICOワンダー】