noteの切れ端

思いついたときに書き留める感じ。

私が馬鹿だからうまくできないんだと思ってた

色々な事情があってパートでWeb制作を始めて2年目。

現在の勤め先で入社時からオーダーメイド型の注文サイトが存在していて、管理は他部署がやるから特に気にしなくてよいみたいなことを言われていたんだけど、どうにもおかしい。注文内容がわからないから客先に電話をして聞くという事態が発生していた。
私個人的には「あってはならない」事態だ。

注文内容が管理側で確認できない

最初に相談を受けたのは、フォームの選択項目を変えてほしいと言われたのでhtmlベースでリストの内容を変更したら、メールにデータが乗ってこないという問題だった。
ソースの中をくまなく探してPHP部分を色々修正したらこれは解決したのだけど、話を聞いているとなんだかおかしい。

「管理画面があるなら直るまで管理画面で注文内容を確認してください」
というと「メールしか確認方法がない」という。
不思議に思って管理画面を見ると、注文内容が途中までしか掲載されていない。
これでは確かに制作にはすすめない。
データベースのパスワードを聞いてPHPMyAdminに接続したら、注文内容はしっかり登録されていたので管理画面に表示されるように調整した

「そんなことできるんですか?!」

と担当の人はすごく感動していた。
メールを受信していない制作の人も管理画面で仕様を確認できる!画期的だ!と。
どうやらものすごく深刻な闇と問題を抱えたサイトなのでは?と思い、
「制作のことはわからないけれど、思いついたことがあったら言ってください」
とその場はとりあえず収まったように見えていた。

注文金額が1円ずれる

「また1円ズレた」
注文が増えてきたらそんな話を耳にした。

1円ずれるってどういうことですか?

見積書や納品書は正しい数値が表示されるのに、
実際メールに記述される金額やクレジットカード会社に送信される金額が1円多いらしいのだ。

正しい計算ができていない注文フォームが存在するなんて。

エクセルを電卓で計算しなおすようになったという話を聞いてびっくりしていたが、そんな事象を目の前にしていたら、その気持ちもわからなくない。

PHPの処理を舐めるように確認してみたら、
消費税の計算の途中に納品書作成時のの計算には含まれていない処理が入っていた。

「余計な処理が入っているので、通らないようにしますね」

その後、1円ズレたという話は耳にしていない。

要件定義書がない

会員登録だけを先に完了して日を置いて注文フォームの作成はできないか?と聞かれ
このサイトの発注先の人と話をすることができた。
(なんとテーブルは会員情報が分かれているのに最初からオーダー完了までノンストップで見込み客が作れないサイトだったのだ!)

「前の担当者の人はわかったようなふりをして全然話をわかってくれない人だった!」

と酷く苦情を言われたが、こんな中途半端なものを押し付けられているので同情はできないな・・・と思っていたら、どうやら開発はこの発注先の人が行ったものではないらしい。

値段表が複数あり、顧客情報が2種類、受注一覧と複数テーブルがあるようなので要件定義書を提供してほしいとお願いしたら、そんなに複雑なものじゃないはずだから要件定義書は作ってないときっぱり言われた。

私の把握するだけで10個くらいテーブルがあり、顧客情報や受注情報の複数テーブルを紐づけるリレーションシップやクエリもあるはずなのに、設計をしないでサイトを作ったというのだ。

その人と話していると私の頭の中は巨大な「?」でたくさんになってしまい、ああ、この人に何を聞いても無駄なんだろうな。と上の人に「この人に相談するように」と言われたとき以外は聞くことを諦めた。

入金情報を自分で選択できない

つい先日また「注文を途中で保存できないか」という相談があったので、他に困ったことはないのかと担当の人に聞いてみた。

「実は、入金や発送の日付を変えることができなくて」

オーダーメイドなのできほん入金があったら制作を開始するようにしているのだが、入金ボタンを押すと自動的にその日の日付が入ってしまい、欠勤などをした日に入金があっても正しい入金日に修正することができないという。
締め日などの近くにこれが発生すると経理的に問題があるので経理は「信用してはならない使えない日付」と割り切って仕事をしているという。
発送日もこれと同じだという。
ついでに、状況の項目があるのに入金済みの次が発送となっていて、納品日の問い合わせが来ると制作部にわざわざ赴き、制作部の手を止めて状況の確認と完成予定日を調べるそうだ。

制作部の手を止める事態を発生させているということは、注文の途中保存よりよほど緊急性が高いと判断したのでこちらを先に対応することに決め、とりあえず制作部が着手しているかどうかを状況登録の中に追加した。これで制作者が仕様確認と着手情報登録が同時にできるようになる。

「制作部に聞きに行くのがとても申し訳なかったのでとても助かります。
自分が馬鹿だからうまくできないんだと思ってた・・・」

いやいや、馬鹿なのはこれを作った人達で、普通に運営するのの3倍は頑張ってると思いますよ・・・と伝えたら涙目になっていた。

利用方法が引き継がれていない

途中保存をしたり、自分の好きな入金日を登録するためにはデータベースの内容や登録を見直さないとならないので「それまでは申し訳ないけどこの管理者用備考欄を使ってくださいね」と言ったら「え?それってお客様の問い合わせ内容が入るのではないの?」と。

お問い合わせ内容は別にこっちに登録されるようになっていますよ、とそれぞれを見せたら
「そんな便利な機能が存在したなんて・・・」
と崩れ落ちていた。

纏めることができないくらい混沌としすぎているが、

このサイトのスタート地点まではまだまだ遠い。

 

サイトやWPのコーディングをしつつ、デザインに直しを入れ、twitterを運営し、過去作った更新されないサイトのゴーストライターをしつつこんなことをしている。これが時給1350円パートさんの現状です。